南アフリカでニセ警官による犯罪が横行していることを前回の記事で書きました。
●旅行者のための南アフリカ治安情報(2013年8月版/ニセ警官対策ほか)
https://cacia.net/south-africa-security-situation-1308.html
もちろん犯罪に遭遇しないに越したことはないのですが、備えあれば憂いなし。在南アフリカ日本大使館を通じて入ってきた南アフリカの警察の構図についての情報をシェアしたいと思います。
なお、日本人が巻き込まれた犯罪の例を含めた全体的な治安の話は、過去記事「旅行者のための南アフリカ治安情報(2013年6月版)」にまとめましたので、こちらを参考にしてください。
●旅行者のための南アフリカ治安情報(2013年6月版)
http://bit.ly/16RhmlQ
南アフリカの警察機構はこうなっている!
●南アフリカ国家警察(South Africa Police Service)
・警察省の下に位置する長官をトップにする国家警察。
・それぞれの週に州警察長官が置かれ、全国に116の警察署が設置されている。
・南アフリカ共和国の法律に基づき、警備警察、犯罪捜査、防犯活動等を任務とする。
●メトロ警察
・国内5都市に配置され、法及び各都市の条例に基いて、交通警察、防犯活動を主な任務とする。
・現在はエテクウィニ(Ethekwini≒Durban)、ケープタウン(Cape Town)、ヨハネスブルグ(Johannesburg)、エクルレニ(Ekurhuleni≒Greater East Rand)、ツワネ(Tshwane≒Pretoria)の5都市に設置されている。
●州交通職員
・それぞれの州に設置されている交通部門。Provincial Traffic Officerと呼ばれ、Policeの名前は冠しないが、南アフリカ共和国の法律に基いて交通の取り締まりや交通規制の執行を任務とする。
・警察車両と同様に青ランプを設置した車両を使用する。車体も青色のものが多い。
●市交通職員
・それぞれの市に設置されている交通部門。Municipal Traffic Officerと呼ばれ、Policeの名前は冠しないが、南アフリカ共和国の法律および市の条例にに基いて交通の取り締まりや交通規制の執行を任務とする。
・警察車両と同様に青ランプを設置した車両を使用する。
・メトロ警察の警察官になるためには、市交通職員での経験が必要となる。
ぱっと見ただけでは違いがわかりにくいかもしれません。そんな中で1つ特徴を挙げるとすると、犯罪捜査を担当するのは南アフリカ国家警察のみで、その他の組織は防犯活動や交通関係の業務を担当していることがわかります。つまり、南アフリカ国家警察以外から犯罪捜査に関係しそうな行動がなされた場合は疑った方がいいのでしょう。
また、前回の記事にも書きましたが本物のパトカー(覆面車両を除く)の登録ナンバーの最後の一文字は「B」になっています。車両の停止を求められて「何か変だぞ?」と思ったら、ナンバープレートを確認したいですね。
※この記事は「地球の歩き方特派員ブログ」に投稿したものです。
http://tokuhain.arukikata.co.jp/johannesburg/
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