賄賂を払いたくないあなたへ
とっても嫌な思いをしたので、今後同じ思いをする人を出さないために情報をシェアしたいと思います。
南アフリカは世界平均を大きく上回る賄賂国家
残念なことに、南アフリカでは賄賂が横行しています。ある調査によると、47%の南アフリカ人が過去1年間に必要な社会サービスを受けるために賄賂を払ったとのこと。これは、世界平均の27%を大きく上回る数字だそうです(この世界平均値にも驚きですが)。
確かに、賄賂はあらゆるところに蔓延しています。運転免許を取る友達にどういうシステムなの?と質問したところ、「あれをやって、これをやって、教官に賄賂を渡して……」って、おいおい教官に賄賂を渡すの?「えっ、日本では渡さなくていいの?それはいいシステムだなぁ」というお話に。
また、スピード違反で罰金2000ランド(=約2万円)を要求されたものの、交渉の結果警察官1人あたり50ランド(=約500円)の罰金で済んだという何ともいえない話もあるようです。
賄賂を求める警察官にとって、パスポート不携帯は格好の餌
で、僕の話です。この前、ウィルチェアーラグビーの日本代表到着を出迎えに空港に行った時に、空港の近くで警察官に止められました。
運転免許は持っているし、運転しているのは古い車だけど整備不良箇所もなし。まぁ問題ないだろうと思っていたのですが、1つ落とし穴が。うっかりして同乗者の1人がパスポートを持っていなかったのです。
実は、南アフリカでは外国人にパスポート(もしくは認証コピー)を持ち歩くことが義務付けられています。正直、治安がいいとはいえない南アフリカでパスポートを持ち歩くのは紛失のリスクを考えるとできるだけ避けたいのですが、ここを抜け目なく突かれてしまいました。
賄賂を払って欲しそうな警官に粘り強く説明して、最終的には無事切り抜けたのですが、この時の警官の態度がもう最悪で、二度と同じ思いはするものかと心に誓いました。
ということで、南アフリカで出歩く時はパスポートを絶対にお忘れなく!
参考情報
南アフリカの治安に関する一般的な情報は次の記事をご覧ください。
●旅行者のための南アフリカ治安情報(2013年11月版/南アフリカの警察機構を知る)
https://cacia.net/south-africa-security-1311.html
●旅行者のための南アフリカ治安情報(2013年8月版/ニセ警官対策ほか)
https://cacia.net/south-africa-security-situation-1308.html
●旅行者のための南アフリカ治安情報(2013年6月版)
https://cacia.net/south-africa-security-situation-1306.html
photo credit: dierk schaefer via photopin cc
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※この記事は「地球の歩き方特派員ブログ」に投稿したものです。
http://tokuhain.arukikata.co.jp/johannesburg/
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