週末はヨハネスブルグのダウンタウンへ　待ちに待った新マーケットThe Sheds

意外に思うかもしれませんがヨハネスブルグでは今、週末マーケットが大人気です。

このブログでも紹介したFourways Farmer’s Marketは晴れた週末の朝を過ごすのにぴったりですし、Bryanston Organic Market、Neighbour Goods Market、Market on Mainもそれぞれ趣向を凝らしていて人気があります

ただし、これらの週末マーケットは共通する1つの大問題を抱えています。「混みすぎ！」なのです。ある週末にFourways Farmer’s Marketに行ってみたら、まだ9時前だというのに最寄りの駐車場はすでに満車。近くのMonte Casinoに停めて歩くしかないと聞いて、子ども連れの僕たちは諦めて引き返したのでした。Bryanston Organic Marketは多少空いているものの、ダウンタウンの2件は同様に駐車場を探すだけで一苦労です。

ショッピングモールでの買い物やゴルフ、あるいはブラーイ（Braai。南アフリカ式のバーベキュー）にはもう飽きた！と、新しいエンターテイメントをたくさんの人が求めている証拠でしょう。

こんな状況を憂いていたかどうかはわかりませんが、満を持して登場したマーケットThe Sheds@1Foxを今回は紹介したいと思います。

ちょっとこの外観を見てください。そう、倉庫なんです。この倉庫は、ゴールドラッシュに沸く19世紀後半に鉱物資源を収納するために建設されて、その後立て替えや補修工事を繰り返しながら、21世紀に至るまで生き延びたもの。10数年前に資源三大メジャーのアングロ・アメリカン社が撤退して以来はほぼ空き倉庫となっていた場所をリノベーションする形で、マーケットがオープンしたという訳です。

内部に入ってみると、まず天井の高さが目につきます。さすが、元々倉庫として使われいただけのことはありますね。倉庫の中というと暗くてじめじめしているんじゃないかと心配かもしれませんが、採光や照明に気を配っているためか、外観からは想像できないほど空間は洗練されていて、リラックスできるスペースです。

「Happy.me」の看板は、最近南アでじわじわと流行りつつあるタピオカミルクティーのお店。何でもオーナーがこのリノベーションプロジェクトの共同事業責任者だそうで、入口に一番近い一等地にお店を構えています。

フロアは広く、全部見て回るのもなかなか大変です。こちらはふと目に留まった雑貨屋さん。ミリミル（トウモロコシを粉にしたもの。南アの主食パップを作るために使われる）の袋をリサイクルして作ったカ鞄や小物を取り扱っていました。日本で言えば、米袋をリサイクルするような感じでしょうか。

The Shedsが他のマーケットとひと味違うのは、座席が十分に用意されていること。伝わらないかもしれませんが、この違いはすごく大きいんです！

週末マーケットで、座席の確保は常に悩みのタネ。Fourways Farmer’s Marketでは芝生の上に座ればいいのであまり困らないのですが、例えばビルの一角で行われているNeighbour Goods Marketでは座席待ちの人たちが手すりに飲み物や食べものを置くので、ちょっとした落下事件が起こることも……。