旅行者のための南アフリカ治安情報(2013年8月版/ニセ警官対策ほか)

南アフリカ随一の大都市ヨハネスブルグ

南アフリカ随一の大都市ヨハネスブルグ

最近、南アフリカで横行している犯罪の情報が入ってきたのでシェアしたいと思います。

なお、日本人が巻き込まれた犯罪の例を含めた全体的な治安の話は、過去記事「旅行者のための南アフリカ治安情報(2013年6月版)」にまとめましたので、こちらを参考にしてください。

●旅行者のための南アフリカ治安情報(2013年6月版)
https://cacia.net/south-africa-security-situation-1306.html

ニセ警官や古典的なトリック強盗にご用心!

在南アフリカ日本大使館によると、特に次のような犯罪に気をつけたいとのことです。

●ニセ警察官によるカージャック事件
ニセ警察官の乗車したニセパトカーが、プレトリア(Pretoria)南部のセンチュリオン地区全域やウォーター・クルーフ地区周辺を徘徊し、カージャックを行っている。犯人は銃器を所持し、職務質問と称して車両を停止させ、被害者から貴重品や車両を強
奪している。

●追尾強盗事件
銀行やATM利用後や空港からの帰宅時の車両を追尾して、被害者が自宅ゲート前に停車したところを襲撃し、スーツケースや現金を強奪する。けん銃で脅して家の中まで押し入り、縛り上げた後に、貴重品を盗む事件も発生している。

複数の車両を使うことで、尾行が被害者に悟られないようにする巧みな手口も確認されている。また、犯行車両として、レクサスやBMW等の高級車を利用している場合もある。

●トリック強盗事件
道路に大きな障害物(石、材木、ゴミ箱等)を置き、ドライバーがこれを取り除くために降車した隙をついて(エンジンは掛かったままの)車を盗む古典的な手口の犯行が増えている。

買物や食事のために駐車している車両後部にひもで数個の空き缶を結び付けておき、車を発進させた直後のドライバーが異音に気付いて降車した隙に車を盗む手口も発生している。

(僕からの補足として)この手口に似たようなものとして、道路で牛などの家畜を見かけた時も要注意です。村の人たちに「夜に道路で牛を見た時は車を停めるな。強盗団の可能性があるから」と言われました。

ニセ警官?と思った時の対処方法

では、実際に運転中に停車を求められ、ニセ警官?と思った時はどうすればいいのでしょうか。

対処方法を考える参考として、南アフリカ共和国国際関係省から在南アフリカ日本大使館を通じて提供された情報を共有します。

  1. 同国(南アフリカ共和国)では、点滅灯(白色、青色、赤色等)は緊急車両や治安機関の車両以外の使用は認められていない。
  2. 本物のパトカー(覆面車両を除く)の登録ナンバーの最後の一文字は「B」となっている。
  3. マグネットで車両の屋根上に固定する簡易式の青色灯は古いものであり、すでに使用されていない。
  4. 覆面車両で青色灯が装着されている場合には、車両前面のグリル部内や車両内ダッシュボード上に備え付けられている。

また、万が一、偽警察車両と疑われる車両に停車を求められた場合には、ハザードランプを点灯させ、通常のスピードで最寄りの警察署や往来のある明るい場所へ移動して、本物であるか否かを確認し、対処するよう勧めています。

ニセ警官対策は本当にむずかしいです。以前に、警官に制止を求められたもののニセ警官と判断して振り切った結果、実は本物の警官で大変んなことになったという話を聞いたことがあります。

南アフリカの治安・安全に関する参考情報

記事の冒頭にも書きましたが、日本人が巻き込まれた犯罪の例を含めた全体的な治安の話は、過去記事「旅行者のための南アフリカ治安情報(2013年6月版)」にまとめてあります。よろしければ参考にしてください。

●旅行者のための南アフリカ治安情報(2013年6月版)
https://cacia.net/south-africa-security-situation-1306.html

※この記事は「地球の歩き方特派員ブログ」に投稿したものです。
http://tokuhain.arukikata.co.jp/johannesburg/

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