(写真はDairy Marverickのスクリーンショット)
南アフリカでは5月1日から、レベル4のロックダウン生活が始まりました。
おさらいすると、南ア政府は新型コロナの感染状況に応じてロックダウンを段階的に引き下げる方針を決定(引き上げもあり得る)。1〜5のレベル設定の中で、レベル5に相当するナショナル・ロックダウンから1段階引き下げてレベル4に移行したという訳です。
運動目的の外出、5週間ぶりに解禁
レベル4の内容には賛否両論や反発がありつつも(これについては別途書きます)、1つの大きな変化は運動を目的とした外出が認められるようになったことです。
- 外出は朝6時〜9時限定
- マスク着用
- 移動範囲は自宅から5km圏内
- 原則1名または親子2名まで ※解釈に諸説あり
これら等の条件こそつくものの、散歩、ジョギング、自転車、犬の散歩がようやくできるようになりました。残念ながら公園やドッグパークはまだ閉鎖中。したがって必然的に路上に出る必要があり、ここでも格差(安全な地域に住んでいるか否か)が生じる訳ですが……。
夜が明けぬ前からケープタウンにあふれる人
待ちに待った解禁初日。ケープタウンのSea Pointで撮影したタイムラプス動画がこちらです。
普段の様子はわかりませんが、まだ暗いうちから凄い人だかり。グループで歩いている人はあまりいないように見えますが、これだけ数が多いとソーシャル・ディスタンシングはちょっと難しいかも?
Loudspeakers telling people to go back in to lockdown after a mass #Covid19 exercise on Bloubergstrand. (My media permit was checked) @TeamNews24 pic.twitter.com/Cq5cJIQUas
— Jenni Evans (@itchybyte) May 1, 2020
ただし早朝の外出はつかの間の夢。Bloubergstrandでは9時を迎え、無情にも見張りの警察官が「家に帰れ」と要請を始めるのでした。
僕のエリアはウォーカーやランナーで混雑するかと思いきや、意外と静かな滑り出し。規制に不明瞭な部分があるので、初日は様子見を決めた人が多かったのかもしれません。あるいは、ガチの自転車乗りたちが号砲と同時に自宅を飛び出して、エリア内には誰も残っていなかったとか。
マスク着用に南ア人の心理的な壁?
事前に心配された規制を巡る混乱(前日にWard councillorが地元警察に確認したときは、a group=2人以上はダメと言われたとか。んなムチャな)もなく初日は無事終了した訳ですが、1つ心配事が。マスク必須にもかかわらず、マスク着用率が2〜3割前後だったようなのです。
みんなマスクつけようぜ!と地元のコミュニケーションチャネルで誰ともなく呼びかける訳ですが、
- 半径2メートル以内に人がいる時だけ口元を覆えばいいんじゃない
- そもそも布マスクはコロナウイルスを通すから意味なし
- マスク着用でのランニングは苦しい……
などと出るわ出るわ、色々な言い訳が。うーむ。
マスク着用が南アの文化ではないとはいえ、南ア政府が緊急事態を旗印に高圧的な態度に出てきている今日この頃。こういった小さな綻びから南ア政府がさらなる強権を振りかざしてこないとも限らず、ぜひここはマスク着用、頑張って欲しいものなのですが。
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