料理好きの人なら、お気に入りのキッチン用品で料理をしたいんじゃないかと思います。僕もその1人です。できることならば、日本で使っていたキッチン用品をすべて南アフリカに持ち込みたいです。
ところで僕の場合は、南アへの引っ越しにあたって、航空機搭乗時の手荷物の範囲にすべての荷物を梱包する必要がありました。引越し代が支給されないためです。ですので、持ち込めたキッチン用品は本当に数えるほど。今使っているキッチン用品のほとんどは南アで買ったり、譲っていただいたりしたものです。やってみれば意外とどうにかなるものです。
とはいえ、これがあってよかった!と心から思うアイテムがあることもまた事実。そこで、2012年から現在までの滞在経験に基づいて、南アに持ってきてよかった&持ってきた方がよさそうなキッチン用品をまとめてみます。
包丁
21歳の時に合羽橋のかまた刃研社で買った包丁との付き合いはもう10年以上になります。刃渡り27cmの牛刀こそ日本に置いてきましたが、普段使いの牛刀(18cm)とペティナイフは丁寧に梱包して持参しました。
こだわりが強くなければ、南アで買うという選択肢もアリだと思います。ちょっといいキッチン用品屋さんに行けば、吉田金属工業のGLOBALやツヴィリング J.A.ヘンケルス、あるいはSCANPANなどを手に入れられます。
包丁と言えば、砥石(中砥)も日本から持参しました。南アではスチールシャープナーか簡易シャープナー以外見たことがありませんので、自分で研ぐという人には必須アイテムだと思います。中砥石はロゴ消えており、ブランド失念。最近買い直した仕上げ砥石はキングの#6000 S-1型です。
包丁の研ぎ方がわからない……という人には、柴田書店から発行されている「包丁と砥石」を読み込むことをオススメします。知識を頭に入れた上で実践を繰り返せば、だんだんコツがわかってくるまずです。
バーミックス
バターナッツや人参などのポタージュスープを作ったり、カレーを仕込む時にホールスパイスを砕いたり、あるいはパスタに使うズッキーニペーストを作ったりと、とても役に立っています。
実は最近壊れてしまったのですが、僕のバーミックスは調理師栄養専門学校時代に卒業作品展の入賞商品としていただいた思い出深いもの。次回一時帰国時に修理に出すつもりです。(2021年5月追記)修理完了してまだまだ現役です。
ただ、バーミックスだけではちょっと力及ばない場面があるのもまた事実。フードプロセッサーが欲しいな……と思ってバーミックス・スライシーを買ったのですが、酷使しすぎたのか1年ほどでご臨終に。
その後は南アでフードプロセッサーを探し始めるも、なかなか値段と品質、そしてサイズが手頃なものが見つからないで今にいたっています。マジミックスを買ってもいいんですが、電圧が南ア仕様なので本帰国を考えると踏み出せないんですよね。
なお、日本から持参したバーミックスやフードプロセッサーを南アで使う場合は原則、変圧器が必要です。各機器の仕様書をよく読んで、適切な変圧器を購入してください。
(2021年5月追記)フードプロセッサーはクイジナートの一番小さミニプレップ(DLC1JW)の購入で解決しました。3人家族、狭い我が家にはこれで十分です。1500Wの変圧器で問題なく稼働。ブレード(刃)を外して機内持ち込み荷物でハンドキャリーしました。
浄水器&カートリッジ(2021年5月追記)
ヨハネスブルグは世界でも数少ない、水道水が飲める都市です。でも、何だか最近味が劣化しつつあるような気が……。
そこで、浄水器の導入を決定。ヨハネスブルグでも浄水器は入手可能ですが、大規模な据え付け式のみ。借家住まいの我が家でも簡単に導入可能なトレビーノを持参しています。
本体はSX904V スーパーシリーズ。我が家の蛇口は少し太いので、パッキンの取り寄せが必要です。
カートリッジの値段はかなり変動するので、こまめにチェックするとよいです。
コーヒードリッパー
日本ならホームセンターやスーパーで簡単に買えるのですが、南アではフレンチプレスが主流なためかコーヒードリッパーを滅多に見かけません。コーヒー専門店やル・クルーゼのショップ等で取り扱いがありますが、値段が高い!
南アには自家焙煎にこだわる珈琲店もたくさんありますので、焙煎したてのコーヒーをドリップで楽しみたいという方には持参をオススメします。
なお、ハリオの円錐形が好みの方は、対応のペーパーフィルターをスーツケースの隙間に詰めてくるとよいかもしれません。南アでも入手可能ですが、高額です。
コーヒー関連では他に、手動のコーヒーミルを前回の一時期帰国時に買ってきました。これが大正解! 一杯入れる前にミルをガリガリと回すと気分転換になりますし、小型なのでキャンプなどのアウトドアでも大活躍してくれています。Load shedding(計画停電)時にも豆が挽けます。ちなみに同じものが南アでは800ランド(=約8000円)で売られています。
箸、菜箸
箸、菜箸はやっぱり使い慣れたものがいいですね。チャイナタウンやチャイナモール、中華食材店などでも買えますが、先が太すぎたりデザインがあまりよろしくなかったりで、なかなかお気に入りのものが見つかりません。
箸も菜箸もあまりかさばりませんので、何膳か揃えておくといいんじゃないでしょうか。
おろしがね
焼き魚と大根おろし、うどんにおろし生姜、抜群の相性ですね。薬味があってこそ料理が引き立つという訳です。
ところが薬味に対する評価が低いのか、南アではチーズグレーターがどこでも手に入るのに対して、おろしがねを見かけることは滅多にありません(Rivoniaの韓国食材店にあったかも?)。
意外と活躍しますので、ぜひ持参をオススメします。100均で十分かと。
アカオアルミのバット
下ごしらえした食材置き場に、木べらやレードルの受け皿に、あるいは子どものご飯を冷ますために(熱伝導がいいのでスープなども比較的早く冷めます)大活躍しています。
プロの厨房で必ずと言っていいほど使われている逸品です。
炊飯器
一般的には海外仕様の炊飯器を購入するか、変圧器を購入して日本で使っていた炊飯器をそのまま持参する方が多いみたいです。東京近郊で海外仕様の炊飯器を探すなら、秋葉原のヨドバシカメラへ。圧倒的な品揃えです。
(2021年5月追記)我が家の変圧器は1500W。一般的に炊飯器に関しては必要ワット数の2倍が必要と言われる中で、IH式かつ3.5合炊きという条件に唯一合致したPanasonicの炊飯器をハンドキャリーしました(購入したのは先代のSR-KT068)。機内持ち込みは無理だったので、厳重に梱包してチェックイン。無事稼働中です。
ブタの落し蓋
ブタである必要はないですが、落し蓋があると便利です。僕は日本でも使っていたサイズ違い2種類をそのまま持ってきました。
ちなみにこの落し蓋はシリコン製なので、電子レンジ可。自分用にちょっとご飯を温めたい時などは、ラップ不要でこれを茶碗の上に載せてチンすればOKなので、早いし経済的です。
まとめ
キッチンに立ちながら書きだしたので抜けはないと思うんですが、もし何か思い出したら随時加筆したいと思います。
また、僕が知らない便利グッズは他にもあると思いますので、もし何かあればコメント欄などでぜひ教えてください。
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