「私はお酒を飲まないから」。
こんな理由で今までワイナリーを敬遠してきた人が南アフリカのワイナリーを訪れたら、今まで避けていたことをきっと後悔するんじゃないかと思います。というのも、南アフリカのワイナリーはワイン以外の楽しみ方がたくさんあるんです。
Grand Provinceのコテージ
例えば、フランシュフック(Franschhoek)の老舗ワイナリーGrand Provinceが一日一組限定で貸し出しているコテージは、18世紀頃に建てられたケープダッチと呼ばれる様式のもの。その評判は海外にも届き、英国のエドワード王子がソフィー夫人とともに滞在したこともあります。
ワイナリーでの楽しみと言えば、レストランを忘れる訳にはいきません。南アフリカのワイナリーに併設されたレストランは、その多くが本格的なもの。南アフリカのグルメ情報サイトEat Outが選ぶレストラントップ100にもワイナリー併設のレストランが多く名を連ねています。
そこで今回はグルメランキングの常連、フランシュフックのワイナリーLa Motte併設のレストラン
Pierneef à La Motteを紹介したいと思います。
子連れでも安心して利用できるテラス席
僕が初めてここを訪問したのは、2012年のことです。その時はワイナリーの入口で「満席」の案内板を見て、すぐにあきらめました(笑)当時は南アフリカに来たばかりで、12月のワイナリーを甘く見ていたんですね。
2015年の訪問はローシーズンの平日だったので予約なしでも入れそうな気がしましたが、日本から来ている義父を案内するとあって事前に席を予約して万全の体制で望みました。
パンの盛り合わせにはディップは3種類も添えられてきました。奥からハマス、フォームドバター、シラー(だったはず)の粉末をねりこんだバターという組み合わせです。レストランで焼いているというパンはどれも美味しく、これだけでワインが進みます。
走り回る子どもを観るのに大変で前菜の写真は撮れなかったので(すみません!)、さっそくメインの紹介にいきましょう。
烏賊のセビーチェ。南アフリカで烏賊料理というとフライかソテーがほとんどなので、しっとりとした食感を久しぶりに味わうことができて嬉しかったです。白ワインとの相性も抜群。
ムール貝とイカスミのリゾット。こちらは前菜として記載されていたものを、メインのポーションでつくってもらいました(追加料金あり)。貝の旨味をしっかり感じられて、米の食感をきちんと残した美味しいリゾットです。
ラムスネ肉の煮込み。「人生最高のランチだよ」と義父に言わせしめた一皿がこちらです。よく煮込んだラムスネ肉は、一度骨から外してから丁寧に成形。土台はワイルドライスのリゾットでしょうか。3つ置かれたキューブ状のものはポレンタのフリット。これは確かに美味しかった。赤ワインが止まりませんでした。
レストラン店内は一部がオープンキッチンになっています。料理人の動きを間近で見ることができるカウンター席も少数用意されているので、料理好きな人やおひとり様は利用してみるといいかもしれません。
早々に離脱した子どもはテラス席に流れる川で水遊びを始めて大喜び! 大人も、子どもも大満足の素晴らしいランチタイムでした。
お店の情報
●名称
Pierneef à La Motte
●住所
R45 Main Road, Franschhoek Valley
●電話
021-876-8800
●ホームページ
※この記事は「地球の歩き方特派員ブログ」に投稿したものです。
http://tokuhain.arukikata.co.jp/johannesburg/
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