ネルソン・マンデラ元大統領が2013年12月5日(木)に亡くなりました。
僕がこのニュースを知ったのは、6日(金)午前0時のこと。急いで着替えて、ヨハネスブルグ(Johannesburg)のマンデラ氏自宅前に急行しました。
現場近くの道路に車を停めて、徒歩で自宅前に到着したのは午前0時15分だったでしょうか。ジェイコブ・ズマ大統領の発表からまだ数時間しか経っていないにもかかわらず、現場は人であふれかえっていました。
やがて、南アフリカ共和国国歌の大合唱が誰ともなく始まりました。大きな歌声と拍手、そして「マディバ!マディバ!」とマンデラ氏の愛称を叫ぶ声が辺りに響き渡りました。
「南アフリカの父」を失った悲しみが場を支配するのではないかと思っていましたが、そんな雰囲気は全くありませんでした。もちろん静かに祈る人の姿もありましたが、それぞれが思い思いの形でマンデラ氏を見送っていたことが印象に残っています。
「貧困の克服は正義の行為である」というマンデラ氏の言葉は、20代前半から貧困や飢餓の克服にさまざまな形で関わってきた僕が大切にしている言葉の1つです。世界一の格差社会に暮らす一員として、これからもこれらの課題に目を背けることなく向き合っていこうという意思をあらためて強く持ちました。
ご冥福をお祈りいたします。
コメント