自由と民主主義を獲得するためにアパルトヘイトと闘い、「南アフリカの父」と呼ばれるネルソン・マンデラ元大統領(故人)。その功績を讃えて、南ア国内にはマンデラ氏の銅像がいくつか建てられています。
ネルソン・マンデラ・スクエアの銅像 photo credit: j27 via photopin cc
ヨハネスブルグ北部サントン(Sandton)のネルソン・マンデラ・スクエア(Nelson Mandela Square)にあるものが有名だと思いますが、今回はプレトリア(Pretoria)にあるユニオンビル(Union Building)に建てられている銅像を見に行きました。この銅像はとても大きく、なんと高さは9メートル! 数あるマンデラ氏の銅像の中で世界一大きなものです。
銅像は、ユニオンビル(Union Building)の広場に建てられています。ユニオンビルは大統領官邸の機能も持つ政府庁舎。1994年に黒人として初めての大統領に就任したマンデラ氏が就任演説を行った、同氏ゆかりの地でもあります。
この銅像が公開されたのは、2013年12月16日。マンデラ氏がこの世を去ってから2週間と経たないうちの出来事だったため、故人を偲んでのものと思われがちですが、実は同日の除幕は生前から予定されていたこと。アパルトヘイトの撤廃と民族の融和に尽力したマンデラ氏の功績を讃えて、アパルトヘイト撤廃を記念する南アの休日「和解の日(The Day of Reconciliation)」が公開日に選ばれたんだそうです。
遠くからでもわかるこの大きさ!
「マンデラ氏と一緒に写真を撮らないかい?」。マンデラ氏の像に近づくと、待ってましたとばかりにカメラマンたちが声をかけてきます。写真はその場で受け取れるようですが、カメラを持参していたので丁重にお断り。ちょっと残念そうでした。
全長9メートルはさすがに大きい!
ちなみにここユニオンビルは、マンデラ氏の逝去後に遺体の公開安置を行った場所です。当時は多くのメディア関係者や市民でごった返していましたが、もうすぐ1年が経とうとしている今、辺りにはとても落ち着いた空気が流れていました。
●マンデラ氏に最後の別れ 政府庁舎で遺体を公開
ヨハネスブルグからプレトリアまでの所要時間は、道が空いていれば所要時間は車で45分程度です。(今年はもうすぐ終わりですが)ジャカランダ見物のついでに足を運んでみるのもいいかもしれません。
※この記事は「地球の歩き方特派員ブログ」に投稿したものです。
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