ヨハネスブルグのダウンタウンにそびえ立つ50階建ての高層ビル、カールトンセンター(Carlton Centre)。高さ223メートルを誇るこのビルはアフリカ大陸でもっとも高い建築物であることから、「トップ・オブ・アフリカ」とも呼ばれています。
カールトンセンターの外観
photo credit: Jeppestown via photopin cc
カールトンセンターが建設されたのは1973年のことです。今でこそ、治安の悪化から空きビルが目立つダウンタウンですが、当時はここダウンタウンこそがヨハネスブルグの中心地。5つ星のカールトンホテルも隣接されたカールトンセンターは、大いに賑わっていたそうです。
展望台から撮影したヨハネスブルグの街並み スマホのカメラでこの迫力
現在でもオフィスと商業の複合ビルとして営業されているカールトンセンター。ショッピングセンターとしての魅力はあまり高くありませんが、最上階に設けられた展望台は訪問の価値ありです。50階からの眺めは「トップ・オブ・アフリカ」の名に恥じない素晴らしいものです。
展望台のいいところは、高い目線から眼下に広がる一帯の全体像を把握できるところです。ヨハネスブルグに何日か滞在した後にこの展望台から東西南北を眺めると、今までは点でしかなかったそれぞれの場所が線、あるいは面でイメージできるようになると思います。
記念撮影をする南アフリカ人の若いカップル
簡素なカフェも
建物の古さは隠せない
さてここで問題になってくるのは、「犯罪多発地帯」とも言われるダウンタウンの中心地にどうやってアクセスするかということです。
駐車場から展望台へのエレベーターまでエスコートしてくれた警備員さんに聞いてみたところ、「日曜日の日中がオススメだよ。みんな教会で忙しいから、渋滞や交通事故に巻き込まれる可能性も低いし、駐車場も簡単に見つかる。展望台そのものも空いているしね」とのこと。
確かに、僕は今回日曜日の日中に自分で車を運転して行ったところ、思っていた以上に何もかもがスムーズに運んでちょっと拍子抜けしたくらいでした(渋滞と駐車場が心配でした)。しかも日曜日限定で「展望台登頂者はカールトンセンターの地下駐車場が無料」というプロモーションをやっているので、この点からも日曜日の日中はオススメできます。
日曜日はビル内の人もまばら
それでは平日はどうでしょうか。僕は内務省への用事などで平日ダウンタウンに行くことがたまにあるのですが、そんな時にまず心がけているのは日が出ている時間帯以外には足を運ばないということです。通勤・帰宅の時間帯はどうしても路上でのトラブルが多くなるもの。近づかないことが懸命という訳です。また、警備員さんの話を信じて、個人で行くなら平日の日中有は避けた方がよさそうです。
個人ではなく、ツアーに参加するというのも1つの方法です。例えば、有名どころではCity Sightseeingという南アの「はとバス」的な都市型観光バスはカールトンセンターを定期運行ルートに含んでいて、展望台の上まで乗務員が同行してくれることになっています。これなら曜日をあまり気にしなくてもいいかもしれません。
※この記事は「地球の歩き方特派員ブログ」に投稿したものです。
http://tokuhain.arukikata.co.jp/johannesburg/
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