若者1人が親戚14人の生活を支える? 南アフリカの黒人が苦しむブラック・タックス

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ズマ大統領率いるANCによるデタラメな政権運営が続く南アフリカ。2017年のGDP成長率は1%を下回る見込みで、狭義の失業率は過去13年間で最も高い27.7%を記録しました。

このような環境下で定職に就いている人は恵まれている、と考えられがちです。ところが、大手金融機関のOld MutualはThe Savings and Investment Monitorの中で、ブラック・タックス(Black Tax)の存在が黒人の大きな負担となっている現状を明らかにしました。

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1人の肩に、親戚を含む14人の生活がかかっている

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Kgomotso Mauguwaneさん(22歳)は月収の半分が、実の母親と姉たち、そして4人のいとこのために消えるといいます。

「給料日になると、まず姉たちに送金する。用途は食料品や生活雑貨、電気代、そして葬祭葬祭共済への支払いなど。基本的に必要なお金はすべて自分が手当している。もちろん母親にも送金している」。

22歳にして母親と姉、さらには子世代をも養う責任を一手に引き受けるMauguwaneさんは、「貧困の連鎖に取り込まれた気分だ。宝くじが当たりでもしない限り、抜け出せそうにない」と語ります。

ブラック・タックスー親戚まで含む拡大家族の中で、収入のある人が全員の生活に責任を負うーこの慣行が黒人に多く見られることからこう名付けられました。

ビジネスコンサルタントのMbali Nhlapoさん(25歳)の状況はさらに深刻です。親戚を含めた14人(兄と子ども、兄のガールフレンドの子ども、3人のいとこと子どもたち、叔母と子どもたち、祖母)の中で定職を持つのはNhlapoさんただ1人。祖母は政府の年金受給者ですが、これは金額にしてたったの1500ランド前後。Nhlapoさんの肩には重い責任がのしかかります。

毎月半ばには前月の給料はすっかりゼロに。ぜいたく品どころか、本来であれば必要な支出も削らざるを得ない状況にある、といいます。

「仮にMedical Aidに加入した場合、被保険者になるのは私と娘だけ。でも、毎月2000ランドでどれだけのことが家族にできるか。Medical Aidは不要な支出としてあきらめざるを得ないわ」。

無理ゲーに巻き込まれないために

「家族や親戚の苦しい生活を見て見ぬふりはできない」という心情から、ブラック・タックスの支払いをなんとしても回避しようという人は少ないようです。一方で、どんなに強い蜘蛛の糸でも耐えられる重さには限界があり、全ての家族を支え続けるのははっきり言って無理ゲーです。

「家族」という大きな枠組みの中でどこに線を引くのか。南アの若手成功者たちの苦悩はまだしばらく続きそうです。

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