南アフリカのマクドナルド&ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)事情(後編)

南アフリカのマクドナルド&ケンタッキー・フライド・チキンについての記事です。前編はこちらからどうぞ。

マクドナルドはナンバー2に甘んじる

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勢い留まることを知らないKFCに対して、マクドナルドはどうでしょうか。2007年頃までは、Nando’sやChicken Lickenなどのローカルファストフードチェーンに人気面で負けていまいたが、2011年頃からKFCに次ぐナンバー2の座を確保。成人の8人に1人が4週間に1回以上マクドナルドに通っているそうです。

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期間限定商品の南アフリカバーガー

格安のセットメニューも用意しているKFCとは違って、マクドナルドは中間層以上をターゲットにしているように思えます。例えば、ビッグマック+フライドポテト(M)+コーラ(M)のセットメニューは42.00ランド(=約420円)となかなかのお値段です。

国民食を目指すKFC、都市中間層を狙うマクドナルド

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出店場所を見ても、マクドナルドとKFCの戦略の違いは鮮明です。KFCは大都会から田舎の小さな街まで、南アフリカ全土で看板を目にします。

一方でマクドナルドは、200店舗以上を南アフリカ国内で展開する中で、北ケープ州、ノースウェスト州、フリーステイト州、リンポポ州にはそれぞれ片手で数えられるくらいしか店舗がありません。これらの州は所得水準が高いとは言えない州で、マクドナルドはしばらく大都市特化型の出店を続けていくのでしょう。

ファストフードについて今後も取り上げていきます

今回はマクドナルドとKFCを取り上げましたが、南アフリカではローカルのファストフードチェーンもなかなか洗練されていて、Nando’sは英国でも人気のチェーン店として親しまれているほどです。この辺りについては、また次の機会に取り上げてみたいと思います。

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