日本でもおなじみのマクドナルドとケンタッキー・フライド・チキン(KFC)。米国発の巨大ファストフードチェーンは、ここ南アフリカにもしっかりと根を貼っています。
店舗数世界第5位 南アフリカではケンタッキー・フライド・チキンが圧勝!
マクドナルドが優勢な日本とは異なり、南アフリカにおけるファストフードの王様は何といってもKFCです。出店数は米国、中国、日本、英国に次いで世界第5位の736店舗! 今なお出店を拡大しているため、英国を抜いて世界第4位に浮上するのは時間の問題だと言われています。
●KFC出店数ランキング(2013年末)
1位 米国 4491店
2位 中国 4563店
3位 日本 1181店
4位 英国 784店
5位 南アフリカ 736店
6位 カナダ 663店
7位 オーストラリア 618店
8位 マレーシア 579店
9位 タイ 492店
10位 インドネシア 466店
出典:YUM! FINANCIAL DATA
国民食を目指す南アフリカのKFC
物価やターゲット層の収入レベルを考慮してか、南アフリカのKFCは日本に比べてぐっとお値段が抑えられています。
写真はhttp://www.kfc.co.za/c/meal/streetwise-1-with-pap/のスクリーンショット
例えば、Streetwise 1というセットメニューはチキン1ピース、パップ(南アフリカで主に黒人が食べる主食。トウモロコシの粉をお湯で練り上げたもの)そして、グレービーソースがついてお値段はたったの15.90ランド(=約160円)。日本のKFCではチキン1ピースが240円で販売されていることを考えると、信じられないような値付けです。
中には週1回ペースで通う人も?
こういった戦略が功を奏してか、KFCは南アフリカ人の生活にとって欠かせないものに。ある調査によると、成人の2人に1人が4週間に1回以上KFCを食べているんだそうです。
一見大したことのない頻度に見えますが、実はこの数字にはカラクリがあるんです。
南アフリカは、格差社会かつ失業率が25%を超える超失業大国です。したがって、日本に比べて安いとはいえKFCを気軽に食べられる人は限られます。調査対象を「KFCを買えるだけの収入がある成人」に絞ったら、2週間に1回、いや、それこそ週1回ペースという結果になるような気がします。
勢い留まることを知らないKFCに対して、マクドナルドはどうでしょうか。ちょっと長くなってきたので、後編に続きます!
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