前回に続いて日経ビジネスOnlineの記事を読んで思ったことを。
南アにSHOPRITEというスーパーがあります。どこの街にもあって、南ア人で知らない人はいない?ほど幅広く全国に展開しているチェーン店です。
これがアフリカ各国に進出していると聞いていました。実際にナミビアでも見かけたし。ただ、ナミビアは南ア国外とはいえ南アと関係が深いお隣の国なので、そうそう不思議ではない訳です。ところがこの記事を読んで、なんとナイジェリアにまで進出しているのか!と。
食材や日用品の購入はイシオマさんの役目で、毎月最低でも4万ナイラ(約2万6000円)はかかるという。日用品は、ラゴスのショッピングモールに入っている総合スーパー「ショップライト」でまとめ買いをする。ショップライトは南アフリカ共和国の企業で、アフリカ最大の小売業である。その規模のメリットを生かし、日用品を青空市場などより安く売っている。一方、野菜や肉など生鮮食料品は青空市場で買う。日々消費する食材は、地元の市場で買う方が便利だからである。
なるほどーと思ったのは、ナイジェリアでのSHOPRITEの位置づけです。SHOPRITEは、南アだと庶民向けの安売り店なんですよね。品揃えは必要最低限。場所もダウンタウンやタクシーランク(タクシー乗り場)の近くとか庶民が行く場所にあって、高級住宅街ではまず見かけない。
ところがナイジェリアでは総合スーパーになるんですねー。驚きです! 「総合スーパー」というくらいだから、南アのお店とは品揃えも違うのかなぁ。
ちなみに南アで総合スーパーといえば、CheckersやPick n Payの大型店を指すんだと思います。今名前を挙げた中でCheckersは、SHOPRITEを経営するSHOPRITEホールディングスが展開する中〜高所得者向のチェーン店。野菜や肉の品揃えもSHOPRITEより圧倒的に多いし、自社ブランドのワインも売ってます。
アフリカのNo.1経済大国は今でこそ南アフリカだけど、近い将来にナイジェリアが逆転するという予測をこの前新聞で読んだばかり。となると、これからCheckersやPick n Payもナイジェリアに進出していくのかなぁ。いやむしろ、ナイジェリアの小売業が南アに進出してくる……そんな時代がくるのかもしれません。
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