※この記事には、蹄(ひづめ)と革がついた牛の足を食べるライオンが登場します。このような写真が苦手な方は、恐れ入りますが閲覧をお控えください。
大都市ヨハネスブルグ(Johannesburg)で野生動物の観察が楽しめると評判のライオンパーク(Lion Park)に行ってきました。
ライオンパークとは?
ヨハネスブルグ北部に位置する野生動物の公園。1966年にチッパーフィールド・サーカス(Chipperfield Circus)によって設立されて、50年近い歴史を持ちます。
ライオンパークという名前が示すようにライオンはもちろんのこと、チーター、キリン、シマウマ、ハイエナ、インパラ、ダチョウなど、さまざまな動物たちが敷地内に放し飼いにされています。
自家用車で動物の生息エリアをドライブするセルフドライブや、子ライオンとのふれあい体験などのアクティビティが人気です。
自家用車でライオンに大接近
ライオンパーク内の道はそれほど悪くありませんので、セダンやコンパクトカーでもセルフドライブは楽しめます。「絶対に窓は開けないように」と何度も念を押されて、野生動物の生息エリアに車を進めます。
おっと、フロントガラス越しにライオンを発見です。
慣れているのか、車を気にするそぶりすら見せません。
訪問したこの日は日曜日。毎週日曜日の12時にライオンの食事風景を公開しているとのことで、場所を確保して待つことにしました。
ライオンのことを考えて、エンジンを切りました。太陽は真上。車内はだんだんと蒸してきます。が、窓を大きく開けるのは禁物です。換気ができる位にほんの少し窓を明けて、じっとライオンを待ちます。
あ、エサだ! 生肉かと思いきや、牛の脚が登場。しかも蹄がついたままとは何とも生々しい……。
さっそく、雌ライオンが肉の確保に成功です。
都会のライオンに野性味は期待していなかったのですが、やっぱりライオンはライオンでした。「ガリガリ、バキバキ」。遠目で見ても筋肉がはっきりとわかる前足で肉をがっちりと押さえて、豪快に引きちぎるようにして食べていきます。
今までにサファリで何回もライオンを見ていますが、必ずしも獲物を仕留めたその時に出会えるとは限らないんですよね。この距離で動物の脚を食べるライオンの姿を見られるのは魅力的……やるじゃん、ライオンパーク!
米国人女性が噛み殺される 犠牲は防げなかったのか?
ところで、南アフリカのヨハネスブルグ(Johannesburg)にあるライオンパークで、22歳の米国人女性がライオンに噛み殺されたという事故が現在広く報道されています。
どうして、米国人女性は噛み殺されてしまったのでしょうか。南ア国内での報道に目を通してみたところ、意外な事実がわかりました。
なんと、この女性はガイドがついていたにもかかわらずこのような悲惨な事件によって命を落としてしまったというのです。
●Who’s to blame? American tourist mauled to death after lion jumps through car window
http://scallywagandvagabond.com/2015/06/gauteng-lion-park-american-tourist-mauled-to-death-after-lion-jumps-through-car-window/
この記事は、旅行者は亡くなった女性を含む2人組で、開放していた窓から入ってきたライオンに女性が襲われたところを助けようとしたところ、ツアーガードも怪我を負ったと報じています。
ツアーガイドをつけておきながら命を失うとあっては、一体何を頼りにすればいいのやら。
ツアーガイドの制止を振り切って女性が窓を開放したのか、あるいは反対に、「ノープロブレム」とツアーガイドがむしろ積極的に勧めたのかはわかりませんが、ヨハネスブルグでは「自分の身は自分で守る」を原則に、常に責任ある行動を取る必要があることをあらためて感じさせられました。
子ライオンとのふれあい体験もおすすめです
ちなみに、セルフドライブに続いて子ライオンとのふれあいも体験してきました。
この大きなになると抱っこはできませんが、「叩かない」「大きな音を出さない」などいくつかの注意を守れば、こんなに近づいても大丈夫です。
でも油断は禁物。見てください、この足の大きさを。まだまだ小さいとはいえ、もしもこの前足で引っかかれたらそれなりの怪我を覚悟する必要はあるでしょう。
施設の情報
●名称
Lion Park
●住所
C/O Malibongwe Drive and R114 Road, Lanseria, Gauteng
●電話
087-150-0100
011-691-9905
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