世界遺産でジャズなんて、ちょっとありえない組み合わせに聞こえるかもしれません。
でもちょっと調べてみたところ、ガウディが建築したスペインのカサ・ミラや、日本の白川郷でもコンサートが行われたことがあるそうで、世界遺産とジャズって意外と相性がいいのかもしれません。
人類の歴史を変えるかもしれない世界遺産Cradle of Humankind
さて、今回のジャズイベントは、南アフリカにある世界遺産8つのうちの1つ「人類発祥の地」(Cradle of Humankind)の一角を占めるニロックス彫刻公園(NIROX Sculpture Park)で行われました。場所は、ヨハネスブルグから車で30〜45分くらいの郊外にあります。
この「人類発祥の地」、日本ではあまり知られていないかもしれませんが、実はすごい場所なんです。中心地の1つであるスタークフォンテン(Sterkfontein)では、これまでに670個体分の人の化石やほぼ完全な女性と見られるアウストラロピテクスの頭蓋骨が発掘されてきました。
それだけではなく、1997年に発見され、今なお発掘が続けられているリトル・フットと呼ばれるアウストラロピテクスの全身骨格は、かの有名なエチオピアのルーシーなどに匹敵、あるいはそれを上回るいい保存状態で、もしかすると人類の歴史における新発見をもたらすかもしれない……と言われているんだそうです。
丘の上に寝転がってジャズを満喫
あたたかい陽気の日曜日の午後、しかもヨハネスブルグ郊外でアクセスがいいということもあってか、駐車場は車でいっぱい! こりゃいい場所が埋まってるかもなー……と一瞬嫌な予感がしましたが、友達が先に場所を取ってくれていたおかげで、ステージ正面のいい場所で最後までくつろぐことができました。感謝。
チケットは事前にWeb Ticketで購入(1人250ランド)しておいたので、入場もスムーズ。受付でバーコードを読み取ってもらうだけで終了です。
このチケットには1人1本(!)ワインがついてくるので、赤か白、好きな方を受け取ったらいよいよ会場へ。ステージに隣接した広場はフードコートのようになっているので、ここでビールやカクテル、料理などを手に入れたら、演奏が始まるのを待ちます。
そして肝心の演奏ですが、この日の演奏は著名なフルート兼サックス奏者ジム・ングァワナ(Zim Ngqawana)のトリビュートとのこと。演奏も、お客さんとの距離感もすごくよく、盛り上がるに連れて踊り出す人も!
半日ゆっくり過ごして充実の日曜日でした。
イベントの情報
●名称
Jazz in the cradle
●TEL
082-854-6963
●ホームページ
http://www.jazzinthecradle.com/
※この記事は「地球の歩き方特派員ブログ」に投稿したものです。
http://tokuhain.arukikata.co.jp/johannesburg/
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