海外出張者のお世話は駐在員の義務なのか? 日本企業の変わらない体質を考える

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友人からひどい話を聞かされて、他にぶつけようのない憤りを感じたのでここに書くことにしました。

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「接待」がなされなかった 帰国後に聞こえてきた出張者の不満

ある日系企業の南アフリカ支社に勤める友人(Sさんとします)が、日本からの出張者(Jさんとします)を受け入れました。慌ただしいスケジュールだったものの業務上の目的は達成され、無事帰国の途にも就き安心していたところ、よからぬ話が第三者経由で耳に入ります。Jさんが出張中の対応について周囲に不満を漏らしているというのです。

Jさんの主張はこのようなものです。「Sさんは食事を提供したり、買い物に連れて行ったりしてくれなかった。他の国ではきちんともてなしてくれたのに」。

業務上の責任は十分に果たしている しかし……

Sさんは2歳に満たない子どもを持つ母親です。子どもや家族と過ごす時間を確保するために普段から仕事とプライベートの切り替えを心がけています。そこでJさんの出張受け入れ時には出張者の対応とプライベートを両立させるために、ランチを共にし、また、その際に買い物の必要性を確認するなどして、Jさんの滞在に支障のないよう努めたそうです。

一方で、Jさんが今までに出張した国の駐在員は全て単身での駐在者であり、業務時間外の付き合いを好むタイプの人たちでした。必然的に駐在員に食事を提供されたり、夕食時も一緒に外出することがJさんにとってのスタンダードとなり、冒頭の不満が生まれたという訳です。

僕は、Sさんの対応に何ら否はなかったと考えます。もちろん、出張者を自宅に招いたりり、夕食に連れ出すなどすれば親切ですが、これは義務ではなく善意や好意の範疇に入るもの。Sさんは業務時間内にJさんのケアを適切に行っており、これは業務上十分な責任を果たしているためです。

多くが業務時間外の「接待」は当然と賛同 家庭環境も無視

ところが僕の考えには反して、Jさんの主張は社内の多くに支持されているそうです。Jさんが不満を持っていることを知った同僚がSさんに連絡をしてきた時も「きちんと出張者対応をしなさいよ」とJさんの主張に賛同し、Sさんを責める内容だったそう。そして、聞こえてくる噂によると、他の多くの同僚がJさんの主張を支持しているんだとか。

海外であろうと、日本国内であろうと、事前の相談と同意がない限り、社員は業務時間内にのみ勤務先に対して責任を負います。業務時間外の行動は原則として各社員の好みに任されるべきで、家庭の事情に鑑みたSさんの行動が非難されるのは全くの筋違いです。

同僚に加えて上司も同調 変わらない古い体質

ところでSさんが勤務先は人権などのキーワードを掲げて、社会貢献にも熱心に取り組んでいる企業です。それならば、このような理不尽な不満に対しては、「労働者の権利」「駐在員家族のメンタルヘルス」という観点から上司による指導が入るのでは……?とSさんに聞いてみたところ、どうやら上司もJさんの主張が正しいと認めており、風向きが変わる気配はなさそうとのことでした。

全く理不尽な話で、Sさんもこの旧態依然とした組織文化にはほとほと困り果てている様子。能力が高く優秀なSさんが気分よく実力を発揮できる新しい職場に一日も早く巡り会えることを、心から願うばかりです。

Photo Credit: vxla via Compfight cc

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