南アフリカ与党ANCの総裁選、いよいよ投票へ 週明けには次期総裁が判明

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南ア政権与党ANCの総裁選がいよいよ目前に迫りました。

当初は7名による争いでしたがBranch General Meetings(BGMs)を経て、ANC州支部からの推薦を確保したのは2名の立候補者のみ。ズマ大統領の前妻であるNkosazana Dlamini-Zuma(NDZ)元AU議長と、Cyril Ramaphosa(CR)副大統領による一騎打ちの様相となっています。

国政選挙ではなく南アの国政政党の総裁選という位置づけですが、Economist最新号が特集を組むなど、世界中から大きな注目が集まっています。

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17日に投票、遅くても週明けにはANC次期総裁が明らかに

総裁選は12月16日(土)〜20日(水)にSowetoのNasrec Expo Centreで開催される、第54回ANC総会内で行われます。News24の報道によると、総裁以下最高幹部(通称TOP 6)の投票および開票作業は2日目に行われる予定とのこと。総会アジェンダの進捗によっては開票作業完了が3日目になる可能性が指摘されているものの、週明けにはANC次期総裁が明らかになる見込みです。

なお、総会初日にはPolitical Report発表を含むズマ大統領の演説やGwede Mantashe ANC事務局長による総投票数の発表、総裁選後には80名の党幹部National Executive Committee選出、委員会方式での政策議論、そしてANC新総裁による閉会演説が予定されています。

Ramaphosa候補が僅差で優勢も結果予測は極めて困難

NDZ、CR両候補による争いは極めて接戦で、事前の結果予測はたいへん困難です。

総投票数は約5200票の見込みです。ANCの規約上、うち90%以上(約4700票)が支部に割り当てられ、残りの10%(約500票)が支部以外(Women/Youth/Veteran 各League、PEC、NEC)に振り分けられます。

BGMsを受けてANC各州が公表した集計結果によると、1861支部からの支持を獲得したCRが1330支部からの信任を得たNDZを一歩リードしています。ただし、Mpumalanga州では223支部が”Unity”として支持候補者名を明言していません。識者の多くは”Unity”票はNDZに流れるとの見解を示しており、これを考慮するとNDZの支持基盤は1533支部。CRとの差は非常に小さくなります。

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出典: Adriaan Basson: 3 things Cyril needs to do to win

僅差とはいえCRがやや優勢な状況ですが、これだけを理由にCR勝利を見込むのはやや早計です。多くの不確定要素が残されているためです。主な不確定要素は、支部の規模に応じて異なる(党員100人で代表者1名、以降党員250人毎に1名追加)総会派遣人数がもたらす実際の投票数の振れ幅、支部以外からの約500票の行方、無記名投票故の造反/買収、が挙げられます。

票買収に関してはMantashe事務局長が「厳罰をもって対処」と不正排除の方針を公に示しているものの、票単価は5万〜10万ランド(+乗用車)との報道もあり、統制には限界があると予測されます。禁じ手である人種カードを切りなりふり構わぬ姿勢のNDZ陣営に対して、「汚職・腐敗の撤廃」を掲げてクリーンな選挙/政治の実現を訴えるCR陣営は、最後の最後の票積みで若干不利かもしれません。

南アの将来は誰の手に

既に大統領を2期務めているズマ大統領は南ア憲法に従って2019年総選挙での退陣が確定しており、次期ANC総裁は南アの次期大統領となる可能性が濃厚です。

雇用創出や投資受入拡大、汚職・腐敗の撤廃を掲げて経済界からの評価が高いCRか、それとも政府や国営企業に軸足を置き無補償での土地再分配実施も辞さないNDZか。開票まで目が離せません。

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